【サマーヒル通信】毎日の基礎学習の習慣化




日本サマーヒル・アカデミーでは、基礎学習はコアタイム制、1日1回必ず学習の時間を設けています。
何時でもかまいませんが、必ず学習の時間をさしはさむことがサマーヒルのルール。本校は、居場所の機能にとどまらず、自分の得意を磨き、プロフェッショナルを目指してほしい、そんな教育理念があります。その思考の土台となる基礎学力は、どの子にも身に着けていただきたく、もちろん生徒それぞれのペースに合わせるものの、お勉強はしましょうと勧めております。
基礎学習はつまらないものなんです。だって学びの順序がちがうから。本来は、生活する中で「なんでだろう?」「知りたいな」から聞いたり調べたりして理解する過程が、正しい学びの順番。それを、別に興味がないのに、いきなり「こういう原理なんだよね」と教える。そりゃあつまんないですよね。でも、中学生までに知ってほしい内容すべての「なんでだろう?」を待っているわけにいかないんです。昔なら良いのですがね笑
だから、今の時代を生きるなら、つまらなくともがんばるしかないんです!がんばった先には、とてもとても豊かな思考や人格が育って、とても楽しく自由に生きることができる未来が待っていますから。
さて、最近は、曜日によって・時間帯によって、登校している生徒の顔ぶれがだいたい決まってきました。
毎日いらっしゃる生徒は、毎日の学習が習慣づいてきていて、1か月前は毎日声をかけないと勉強に向かえなかった生徒が、何も言わなくとも、自分で時間をみて、いつの間にか集中して問題に向かっている姿を目撃するようになりました。
しんどいものは、毎日やるものだと習慣づけてしまうことで、苦手な・嫌いななどネガティブな感情がある場合、それが薄まりやすい。自宅で自主的に学習することは、自分の中でしっかり目標があったりしないと難しいものですが、皆が学習し始めたら自分もがんばろうという気になる、そんな自然な学習の様子が日々室内では見られます。
現在、生徒の多くが進研ゼミ教材を使用し、基礎学習を自主学習しています。定着を図るためにドリルや演習用の教材などを使い、集中して1~2時間程度、しっかり勉強を行います。集中して取り組むため、通常朝から15時ごろまで学校で学習する内容も、濃縮して短時間で完了できます。学年もばらばら、学習のスピードもそれぞれ、目標もそれぞれですので、生徒同士を比較することはなく、わからない箇所があればすぐに手が上がります。パッと切り替えて集中できる学習の時間、あのピリッとした空間はすばらしいなと感じます。
少し、本校の学習支援について。
本校では、生徒ひとりひとりの生活目標・学習目標、さらには将来の目標を聞き取っての個別支援計画を作成しています。こちらは、毎日の過ごし方を決めるためのビジョンであり、在籍している学校とコミュニケーションを図るための大事なツール。受験も考えたい生徒は、基礎学習に加えて塾の教材にも取り組むタイムスケジュールを、本人と保護者の方とも共通認識のもとで立てますし、早く自立したい&早く高校生までの学習を終えたい欲の強い生徒には、先取り学習用のプリントに取り組んでいただいています。
どのような学習が良いか、どのような教材が良いか、その子に合わせたご提案も行っており、おもしろい問題集に出会えた生徒は、算数にハマる子もいたり、お友達同士での競い合いの場面が生まれたり。学習そのものを通した学びの発展が、なかなか見ごたえがあります。


