【サマーヒル通信】としえ先生の理科教室~熱膨張&密度~

スペシャル講師。元青山学院高等部理科教員、大学院・物理学専攻の修士の学位持ち、としえ先生。

週1回サマーヒルに在室しております。

いつもの生活の小一時間、理科教室が開催されるようになりました。

今日は「熱膨張&密度」を学ぶ実験でした。

こちらは、小4・中1の教科書に出てくる内容です。

「金属、水、空気と温度」

「身の回りの物質とその性質」

「浮力」…もちょっとかな、中3の内容ですね。

このあたりの単元です。

まずは前回の復習から。

私たちの身の回りにある物質はとっても小さい粒子でできていて、その粒子は動いています。

この粒子、温度によって動きが活発だったり鈍かったりする性質があります。
温度が高いほど動きが活発、温度が低いほど鈍くゆっくり動きますよ。

では。

大きなビニール袋の中の空気をアルコールランプで温めてみましょう。

だんだんビニール袋がふくらんできて~、、、ふわ~~~~っと上空に飛んでいきました。

「うわ~~~~~~~~!」

キラキラの歓声を今日もありがとう♪

はいでは、このしくみを使った乗り物はなあに?

「気球!!!!」

よくできました。

つづきまして。

水に浮くものと沈むものの違いを考えました。

水に浮く・浮かないは、体重が重い・軽いによるものではなく、「密度」の大きさによるのです。

ぎゅーっと詰まっていて水よりも密度が高いものほど沈むし、スカスカのものほど浮かびます。

これをふまえて。

人が沈まない「死海」をご紹介。死海はイスラエルとヨルダンの境目にある湖で、塩分濃度がなんと30%!!!

ふつうの海がだいたい3%なのでその10倍。

こちらの海は不思議な海で、人の体が沈みません。

これ、たくさんの塩が溶けているので、水の密度がとっても高く、人の体の密度のほうが低いから、人の体が海に浮くんだよと。

ここで登場したのは牛肉のかたまり。人の体もお肉と水でできていますからね。

死海と同じ濃度の塩水を作って、お肉を浮かせてみました。

「おおおおおおお~~~浮いた~~~~!!!!」

その後、普通の水、油でも浮き沈みを試してみて、お肉の赤身・白身も比較して、

水・油を混ぜると、油のほうが密度が高いので水よりも上のほうにたまるよねと。

なーるーほーどーーーー!!!!

わかったかなぁ?笑

本校、小学生から中学生までおりますが、こういった学習はみんな一緒に。

現象から学ぶスタイルの日本サマーヒル・アカデミーのサイエンスクラス。

全ての実験で、小中学校で学習する単元をすべて、虫食いする形で学べるように考え中。

これなら学年関係のない授業が受けられるでしょう。

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