【サマーヒル通信】としえ先生の理科教室~しんきろう~

スペシャル講師・としえ先生(元青山学院高等部理科教員/修士(物理学))によるサイエンス教室、今回のテーマは「光の屈折による現象”蜃気楼(しんきろう)”はどんな原理なの?」。小3〜中1の生徒が参加し、「光の屈折」のおさらいをした後、「蜃気楼」のビデオを見て、その現象の原理を学びました。

蜃気楼(しんきろう)とは、夏の暑い日、熱くなった地面の上に、水たまりが見えることありませんか?
太陽が沈むときに、形がだるま型になっているの、よく見ませんか?
お祭りの屋台、鉄板の上の景色、もやもや・ゆらゆらして見えたりしませんか?
本来見えないはずの幻が見えたり、景色が歪んで見えたりするあれは、すべて蜃気楼です。

蜃気楼の原理は、光の屈折。
暖かい空気と、冷たい空気では、空気の密度が異なります。暖かい空気のほうが密度が低く、冷たい空気のほうが高い。その境目を光が通ると、光は曲がります。
でも、人間の脳は「光はまっすぐ届くもんだ」とインプットされています。そのため、曲がって届いた光も、まっすぐその先から出ている光と誤認する。これが、本来ある場所とは異なる場所に虚像がみえるしくみ。

水たまりに映ってみえる虚像(逃げ水)は、「どう考えてもそこにあるわけないでしょ」と頭が混乱するのを正すために、虚像のほうは水たまりがあるように錯覚させ、水たまりに映りこんでいるんだと無理やり納得させる作用。
人の脳も目も、あんがいいい加減ですよね笑

ちょっと手品っぽい蜃気楼のお話し、とても楽しかったようで、生徒全員前のめりでした。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です