【サマーヒル通信】としえ先生の理科教室~虹のしくみ~

スペシャル講師・としえ先生(元青山学院高等部理科教員/修士(物理学))によるサイエンス教室、今回のテーマは「虹のしくみ」。小3〜中1の生徒が参加しました。
光は「色」によって曲がる角度が違う
太陽光は、赤から紫までのさまざまな色の光が混ざった白色光です。この色の違いは、光の波長の違いであり、物質の中を進む速さにも差があります。
- 赤い光は速く進み、あまり曲がらない
- 紫の光は遅く進み、大きく曲がる
そのため、光がプリズムに入射すると、色ごとに進む方向が変わり、光が分かれて見えます。これが 光の分散。虹が空に現れるのは、空気中の水滴がプリズムの役割をしているからです。太陽を背にして空を見上げると、水滴の内部で光が屈折と反射を繰り返し、赤から紫へと美しい光の帯が現れます。
色は、脳がつくりだす世界
光そのものには色はありません。異なる波長の電磁波を、私たちの脳が「色」として感じているだけなのです。
私たちが見ているこの鮮やかな世界は、人間の認知が作り出した奇跡のようなものとも言えます。


