【サマーヒル通信】学習の様子
サマーヒル・オルタナティブスクールの生徒は、平日日中の過ごし方を自由に決めてもらっています。
時間割もありません。
ご自身の体調や気分、生活サイクルもあるので、ごはんも決まった時間を強要することはありません。
お声かけはしますが、集中して取り組んでいることがあればそちらを優先してOK。
学習の時間については、9時~17時の間で、何時に取り組むかを朝決めてもらっています。
自分で決めたことはやりましょう、有言実行のかっこいい大人になってねと。
取り組む学習は、学校の教材でも自宅で使っているものでもサポートができます。
事前に保護者様とご本人の得意・苦手を聞き取ったうえで、取り組むものを決めております。
生徒さんにおすすめしているのは進研ゼミのチャレンジパッド。
当校ではベネッセコーポレーションと業務連携をしており、学習にチャレンジパッドを導入することで、生徒さんの在籍校への学習状況の報告に使わせていただいております。
こちらにより、写真の小3は、在籍校における出席認定に加えて、通知表(あゆみ)への記載も学校側のご了解をいただきました。
家庭用学習のために開発された教材ですので、基本的におひとりで取り組めるよう設計されていますが、オルタナティブスクールに導入することによって、毎日必ず取り組むお声かけやわからないサポートをスタッフが必ず行うため、長く継続してご利用いただけております。
また、基礎学習以外にも特に大事にしているのが、身の回りのすべてを学びの素材であるということ。
例えば、ちょうど小3は社会科の学習で地図記号を勉強する時期かと思いますが、サマーヒルではこれに加えて、道を歩きながら道路標識を覚える、スマホの地図アプリを軌道させ、ルートと実際のルートをリンクさせながら目的地まで移動する。
こういった学びを、自然と誘導して考えてもらっています。
地図記号がわかるよりも、道路標識を読める・町中にある地図を読める・地図の距離が実際にどのくらいの距離になるのか、縮図が体感的に理解できる。
こういう学びのほうが生活のなかで使えるでしょう?
写真のホワイトボードに書かれた立方体は、こちらは3年生にふと聞かれたことでして。
X、Y、Z軸の、奥行きのある立体はまだ学習していません。
「浮きでて見えるしかくってどうやって描くの?」
なるほど立体の作図のことねと。
お手本を描いてみせると感激していました!!「すごい!!!うきでてる!!!!」
自分も描きたいと、何個も練習したのがこちらのお写真。
さらに、立方体は教科書で習う作図の仕方と、アートで習う作画とはちょっと違うんだよね…
そんなお話しも発展的な学びとして今後してあげたいなと。
過ごす時間のすべてが、話す会話のすべてが、見聞きするもののすべてが、最強の学習教材です。