【サマーヒル通信】夏も日々の基礎学習をがんばっています

夏休みですが、日本サマーヒル・アカデミーは通常運転。毎日の基礎学習は欠かしません。

この日は大学生のボランティアスタッフが来ていたので、学習をみてもらいました。

小中学生のうちに勉強する内容は、生きるためのものごとを考えるベースとなる基礎！

基礎学習ってつまらないものなんですが、これを知っておかないと「生きる力」が育ちません。

たとえば、ニュースや公的な書類、病院の説明も理解できず、情報の判断ができません。計算ができないとお買い物ができない・時間の管理もできません。なにか困ったことが起きた時の解決方法の選択肢がとても狭まり、問題解決能力が低いまま。人に頼らないと生活ができず、依存しやすくなってしまいます。

「自立」は基礎学力のうえに成り立つものなので、がんばって学んでいただきたいと思っておりますよ。

そして、つまらないことはルーティーンにすること。毎日の歯磨き、朝起きたら窓を開ける、寝る前にお水を飲む‥‥人それぞれだと思いますが、これらは、毎日必ずやらないとムズムズしちゃうレベルで状態化している習慣。勉強もこうしちゃえば気が楽になります。

日本サマーヒル・アカデミーの学習について少し。

本校では、生徒ひとりひとりの生活目標・学習目標、さらには将来の目標を聞き取っての個別支援計画を作成しています。こちらは、毎日の過ごし方を決めるためのビジョンであり、在籍している学校とコミュニケーションを図るための大事なツール。受験も考えたい生徒は、基礎学習に加えて塾の教材にも取り組むタイムスケジュールを、本人と保護者の方とも共通認識のもとで立てますし、早く自立したい＆早く高校生までの学習を終えたい欲の強い生徒には、先取り学習用のプリントに取り組んでいただいています。

毎日の学習は、それぞれに決めた時間に開始し取り組んでいただいており、わからない箇所があればすぐに「教えて～」と持ってきます。目的を持った学習と、ノルマを終えたら自分のペースで好きな時間にあてられる、この過ごし方がマッチする生徒は、学習の時間の集中力が目を見張るほど！！！

学習の時間がたまたま全員被る日もあり、そんな時間は、いつもにぎやかに会話がとびかう室内がピリッと緊張感漂う、さながら試験会場みたいな。こういう瞬間は、オンとオフのスイッチングが本当にすばらしいと思います。