【サマーヒル通信】ニュースリテラシーワークを始めました
日本サマーヒル・アカデミー(オルタナティブスクール・フリースクール)、探究教育として、朝日小学生新聞バックナンバーから面白い記事を1日1つ取り上げ、読んでいただく取り組みを始めました。(出典:朝日小学生新聞 学校向け号外(無料) | 朝日小学生新聞 | 朝日中高生新聞 (asahi.com))
初日の今日の題材は、「朝日小学生新聞号外59号 アレルギーは季節を問わず」。
本校、食物アレルギーの生徒がいらっしゃるので、アレルギーとはなにか、どんな症状が出るのか、どういうことに気を付けなければならないのか、このあたりを、スタッフだけではなく生徒たちも知識を持っていてほしい、そんな思いのもとです。
本校では授業らしい授業形態はありません。
あるインターナショナルスクールの先生の授業法で、授業の声が聞こえる空間内にいれば何をしていてもOK。そんな授業を見学したことがありました。
スペース内にいる子たちはパソコンやゲームを出したり、各々自由に過ごしていました。が、先生の話しは単語単語を聞き取って、気になることがあれば割って入りしゃべる。そんな、日本の授業からは想像がつかない授業法で当時は驚いたのですが、
あの時の先生にお伝えしたいです。自然とうちもそうなりました。
サマーヒルの朝の時間は、皆各々のペースで登校してきて、1日のスケジュールを考えたり、さっそく遊びだしたりと様々なのですが、片手間でも声をかけたり話したりする声はしっかりキャッチして返事をしてきます。
気になる情報だと思ったらちゃんとインプットしているんですよね。
その授業法を活用し、この度のニュースリテラシーワークは、みんなそれぞれのことをやっていてOKな中で、「今日はこの新聞記事について考えまーす」と、なぜこのテーマを選んだか、この情報はどこのものなのか、このあたりも説明したうえで、
全員に1枚ずつ配布。ただ読むだけではなく、関連する内容に話を発展させつつ、身近なたとえも交え、お話ししましたよ。
「知ってるからいい(聞かない)!」と最初は言っていた子もいましたが、聞いているうちに、「あやこさん、ぼくの知らないことしゃべってる…」すぐにわかり、ちゃっかり全員こちらの話題に参加していました。
「アレルギー」テーマはセンシティブだと思いがちですが、自分自身の、またはお友達の危険を回避するために必要な知識。
堂々と取り上げて良かったのは、当事者は詳しく知っているため、率先してたくさん説明してくれてヒーローに。
アレルギーが1つもない子は、やっぱり初めて知ったので、良い授業になったなと思いました。
この生きた探究学習ワークは、子どもたちの様子を見ながら、できるだけ毎日続けたいと思います。